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INTERVIEW

〈前編〉 花でみんなを笑顔に。~Amazon部門で1位を獲得する電子書籍が出版されるまで~

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倉原 由加先生

アトリエ Flower Flower / Flower Flower producers

倉原 由加先生

アトリエ Flower Flower / Flower Flower producers

アトリエFlower Flower主催・Flower Flower producers代表  
千葉県松戸市でウエディングブーケ・フラワーアレンジメント・押し花のレッスン&オーダーのアトリエとしてアトリエFlower Flowerを主催。1995年より品川・銀座など都内での教室プロデュース・運営後、結婚を機に千葉県松戸市にてアトリエFlowerFlowerを開講。主宰の教室だけでなく、企業や学校機関などから講師依頼を受けるなど、センスだけでなくフラワーアレンジの理論に裏付けられた高い指導スキルから雑誌・メディアなどでの誌上レッスンをはじめ、作品提供・アトリエ紹介などこれまでに多くのメディアに取り上げられるなど高い評価をえている。2015年より新たにFlowerFlowerProducersとして、ブーケデザイナーチーム・認定講師制度をもちチームとしてプロデュースをはじめる。
保有資格:
職業訓練指導員・1級フラワー技能装飾士・日本フラワーデザイナー協会試験審査員・本部講師・1級フラワーデザイナー・カラーコーディネーター・アロマk-ディネーター・認定押し花アーティスト・押し花インストラクター・カットフラワーアドバイザーマイスター

Qどんなお教室を開かれていますか?

お花で笑顔を届けたい!千葉県松戸市のフブーケ・アレンジメント・押花のレッスン&オーダーができるアトリエです。あらゆる花素材(生花・アーティフィシャルフラワー・プリザーブドフラワー・押し花)を使い<ひと><もの><シーン>にあわせたトータルコーディネートを大切に趣味~プロの方までを対象にしています。フラワーデザインの基礎理論・歴史・カラーなどしっかりした理論をふまえて、おもてなし・空間にマッチする花をご自分で作れるようになる・教えられるようになる。 それぞれの目的にあわせてフレックス制で趣味から講師までそれぞれのペースでテクニックアップしていけるフラワースクールです。講師の育成・サポート・バックアップや、ウエディング・企業店舗さまなど団体出張レッスン・セミナーなども承っております。

Q前職について教えてください

大手電機メーカーで秘書や庶務の業務を担当し、11年程働いていました。

業務の中で、部内のHPを作成すること、週に1回MTGで発表する時間があったこと、全体に目を配ること、お知らせを案内する方法など、振り返ると今の教室運営に必要なこともOL時代に沢山学ぶことができました。 「部内のHPを作成することは、会社を離れて自分で仕事をしていくことになっても、主婦になっても、これから先の世の中には大事なスキルになると思うから。」と業務として勉強させてくれた上司にも感謝しています。当時、会社で学んだスキルを活かしお花のHPを作成したところ、HPのあるフラワースクールとして雑誌に取り上げていただいたこともあります。

OL時代には本業とは別に、週末はウエディングブーケや会場装飾・ウエディングブーケを押し額にすることを仕事として依頼を受けたり、自らイベントを主催したりしていました。 また、その他に月に数回、勤務後にOLさん対象のフラワー教室も主催していました。

Q開業のきっかけは何ですか?

趣味として通っていたフラワーアレンジメント教室の先生から、先生のお教室を継がないかとお声をかけていただいたことで花教室を運営するという意識を初めて持ちました。

お声をかけていただいたものの、先生のお教室を継ぐというのは荷が重すぎて気がひけたのでそれなら自分でお教室を開講してみるのもいいのでは?と思いフラワーアレンジメント教室をスタートしました。

開業当初は、花の教室1本に絞っての開業ではなく、勤めていた会社でOLとしての仕事と、休日にしていたウエディングの仕事と平行してできる範囲でと考え、月に2回70名程度のフラワーアレンジメント教室からスタートしました。

花教室をスタートした後しばらくして、お教室の運営・その他花関連の仕事と、OLとしての仕事の比率が、花仕事の方が多くなってきたこと、OLとして勤めていた会社でここまでできるようになったらと目標を立てていたことをクリアできたかなと思ったときに、OLを卒業し、花仕事で開業しました。

Q開業方法を教えてください。

最初は、会社内でフラワーアレンジメント教室をスタートしました。会社内だったので社内報に案内を掲載してもらった所、初回で50名の方が集まってくださいました。そこからは、社内報と口コミで数年活動をしました。勤務していた社内での活動だったので、会場費・広告費などが発生することはありませんでした。またちょうどフラワーアレンジメントのブームということもあり、生徒数も順調に増えていきました。運営の仕方が身についてきたところで、結婚することが決まり、そのタイミングで出産を見込んでフラワーサークルは終了。その頃の流行りでもあったサロネーゼという形態で固定費のかからない自宅教室のスタイルにして再スタートしました。

自宅教室は、HPブログでの告知のみでのスタート。HPを見て企業さんからの顧客様対象のレッスンやセミナーなどもお声がけいただいて教室以外でのセミナーや講座・専門学校の講師なども経験することができました。

Q開業時に苦戦したことは何ですか?

開業当初は社内でのスタートだった為、場所や広告などに苦労することはありませんでした。ただ、仕入れのルート、レッスンしていただくデザイン・カリキュラム、資材・花材の管理など苦労しました。

社内教室をクローズして再スタートの際には、告知をして認知していただくまでが大変でした。

個人でメディアを作れる時代になっていたのでブログやHPを1日に数回更新することで認知していただけるように時間を使っていました。仕入れに関しても都内から千葉に会場を移したことで、それまで会場近くのお花屋さんから仕入れて届けてもらっていたものを、市場に仕入れ先を変更し、お花屋さんにお願いしていた水揚げ処理を自分ですることになり、そのあたりの処理に時間がかかるようにもなりましたが、自分で花を見て選べるようになったのでよりイメージに近いお花をいれることができるようになりました。

Q何冊かお花の書籍も出版されていますね?

はい。2015年・2017年・2018年にAmazonより電子書籍で出版をしています。

初めてのことで、どうやって出版をするかは非常に悩みました。しかし、偶然にも元出版社の知人がおり、相談したところ、本を出版する際には電子書籍にしているということでしたので迷わず私もAmazonのkindleから出版すること決めました。出版する際に一番苦労したのは、本の内容ですね。本の内容に関しては、読者の皆さまに楽しんでいただく内容にしたいと思っていたので、企画書の書き方など、セミナーに参加したり本を読んだりしてたくさん勉強をしました。本を作る上では、テーマや企画を立て、しっかり企画書を作ることが重要だと思います。

Amazonのkindleから出版する場合は、出版自体は無料でどなたでも行うことができます。私の場合は書籍を出版する上で、撮影・資材費・人件費等が発生し、だいだい20~30万円程掛かりました。出版後は、本当に売れるのか不安でしたが、1冊目は出版日当日に友人・知人などがSNSで告知をしてくれたり、以前からご縁のあった雑誌社さんにもピックアップとして取り上げていただくこともありました。また、2冊目以降は出版社の方から、Amazonから本が売れる曜日などもアドバイスいただいて、その曜日にあわせて、3か月ほど前から少しずつSNSでもアップし始め、徐々に認知していただけるようにしました。

結果、アーティフィシャルフラワーブック(簡単・きれい60分で完成ひとりでできるシリーズ)は、3冊ともAmazon部門1位をいただくことができました。

2020年は、2019年に出版した花コラージュをさらに進化させて3Dコラージュなども1DAYレッスンで楽しんでいただく予定です。

Qメディアからの問い合わせが多い理由に関して教えてください。

開業してから半年から1年くらい経過したあたりから、メディアの方々からお問い合わせをいただく機会が増えてきました。私自身は、メディアに向けてプレスリリースや営業を行うなどのアクションを起こしたことはありません。ありがたいことに取材のご依頼は、すべてHPやブログ・SNSなどを見てくださった方から直接いただいています。取材をいただくための秘訣は特にありませんが・・・あえて言うのであればSNSで頻繁に情報発信をしていることだと思います。発信している内容は、通常のお教室の内容や風景、デザイナー・個人が伝わる内容のブログを書き、ほぼ毎日発信しています。

次回、後編では1日のタイムスケジュールやこれから開業をしてみたいと思っている方へのメッセージをお伝えいたします。

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