日ごろ講師としてどのような活動をしているか教えてください。

エンターテインメント・オタク業界に特化した新規事業企画・コンサルの会社を営んでいます。そのノウハウを活かし、新規事業のつくり方や、人を惹きつける事業ピッチプレゼンについて、ビジネス研修や学生様への講演の形でお伝えしております。特にアイデア出しの方法論や、元舞台系であることを活かしたプレゼン講座には、度々お問い合わせをいただいています。近々、YouTubeでピッチプレゼンについてのチャンネルも開設予定です。

どのような経緯で講師として活動を始められましたか？

仕事柄、経営陣向けのピッチプレゼンや、事業プレゼンをする機会が多くあります。そんな折、日ごろお仕事でお付き合いする方々から「どうやったらそんなにアイデアが湯水のように出てくるのか」「どうしてそんなにプレゼンが上手いのか」といった秘訣を訊かれることが大変多く、私自身のノウハウが求められていると感じました。

確かに周囲を見渡してみると、アイデアを出したり、プレゼンをしたりすることに苦手意識をもっていたり、かなりの苦労をしていたりする方が多くいらっしゃいます。そんな方々が、自分らしい新しい武器を手に入れ、新しいことにチャレンジできるような手助けができれば良いなと思い、講師を始めました。

レッスンを行う際に意識していることや、講師としての「強み」を教えてください。

ただ一方的に話を聞いていただくだけではなく、対話型でライブ感を意識するようにしています。オンラインで学生様向けに講演した際も、随時チャットに来る質問にお答えしながらお話ししました。本筋をブレさせることなく、聞いてくださる方々の興味の対象を汲み取りながら話すのは、割と得意なのかもしれません。

中高時代から舞台に立ってきたこともあり、伝わりやすく、飽きさせないパフォーマンスも強みだと思います。また、私自身は25歳で起業しましたが、まだまだ若手の女性起業家は多くありません。世間のバイアスを取り除くお手伝いができるのも、強みのひとつだと考えています。

今回Waccasで実施したお仕事（プロジェクト）の内容を教えてください。

通信課程大学の経済経営学部で学ぶ学生様向けに「オタクを仕事にする」と題し、起業をテーマとした講演を行いました。主に1～2年生を対象としていたのですが、経済学・経営学を学ぶ上で基礎となる分野の授業が多い時期は、学んだ内容が自分の将来にどうつながっていくかが見えにくいものです。

そんな1～2年生に、経済経営学部出身者の起業家として、今学んでいることが自分自身のキャリアにどう役立っているのか、将来起業するとしたら学生のうちに何をしておいたら良いのか、といったことをお話ししました。その際、学生の方々に興味をもっていただきやすい「好きを仕事にするとはどういうことか」といった内容を、重点的にお伝えするようにしました。

お仕事を実施してみての感想があれば教えてください。

オンラインでの実施でしたが、皆さんとても熱心に聞いてくださり、質問も多く飛び交いました。私の言葉へのリアクションをチャットで随時受け取ることができたため、双方向でのトークができた実感があります。学生様の質問はどれも鋭く、自分自身、これまでの歩みを振り返る良い機会にもなりました。未来のある学生さんへ少しでも何か還元できたことは、今後の自信にも繋がったと感じています。