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INTERVIEW

「正解の入り口」でありたい、見る手品からやる手品への感激体験

趣味なび大学編集部 小林/撮影:オカムラ健太郎

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榎 直人 先生

榎 直人 先生

手品教室MACOMICAL代表・専任講師1990年5月東京都生まれ。 高校卒業前にTVで見たマジックに感動し、マジックの世界に足を踏み入れる。その後、手品用品専門店で実演販売員として経験を重ねていく中でお客様に手品を教える機会があり、マジックの正しい知識や技術を伝える事の難しさや大切さを知る。 現在は"見る手品をやる手品に"をテーマに「初心者のための手品教室マコミカル」を始動。出張レッスンをはじめ、グループレッスンなどを中心に年間200人以上に本格的なクロースアップマジックを指導している。

前職の経験を糧に1人で始めた教室

教室として始めたのは2年ぐらい前からです。以前は手品用品店で働いていて、道具を販売しているので、ご購入されるお客様から「使い方教えてよ」ということがよくあって、そこで教えていく内に教える楽しさを感じました。

手品は自分で披露する為のものだと思っていたけれど、そこで教えて、次にお客様が来た時に「あの手品評判良かったよ」とか「良い手品を教えてくれてありがとう」とか感想を頂いて、「ああ、こういう喜ばせ方も自分の特技の中でできるんだ」と学びました。それと用品店を辞めてからなんですが、働いていたところから連絡があって、僕が道具を販売していた方が連絡を取りたいということがありました。

その方に「手品を直接教えてくれませんか?」と言っていただいて、教室運営をしようというきっかけになりました。

当初から教室運営は自分だけで行っているのですが、まず運営の点で最初に困ったことは、サイトを作ったりとか写真を撮ったりは結構苦労しましたね。自分の場合は、知識はないんですけれど一眼レフを買ってみたりしました。写真の用意をしなくちゃいけなくなって、その都度毎に調べて、それこそ趣味なびさんでやっているようなレッスンに参加して覚えていくというような形でしたね。今だったら携帯のカメラの性能も良いので楽かなとは思います。ですので立ち上げ当初から現在まで基本的には1人です。

初心者向けを大事にしたい1DAYレッスン

僕がやっているのは1DAYレッスンですね。1日完結でお試しでできますよ、というレッスンです。もう一つは、通学コースですね。1DAYレッスンを含めて、より深くやってみたいという方向けの5ヶ月間のコースになります。頻度は少ないですが、出張でのレッスンにも対応しています。

年配の方は「自宅まで来て欲しい」ですとか、ご家族で「子供と一緒に習いたいから来て欲しい」という方向けの出張レッスンもありますけど、基本的には1DAYレッスンになります。やはり、気楽に初心者向けにやっていますので。特に1DAYレッスンでは、『初心者向け』という言葉をとても推し出していて、そうすることで来ていただけるようになったのかなとは思います。

ただ、初心者向けとは言っていますが、だからと言って本当に初心者向けのものをやってしまうと、「ちょっと物足りないな」と思う方もやはり出てきてしまうので、敢えて少し難しくしてます。学ぶ時というのは、少し難しいくらいが丁度良いこともありますから。

それからこれはレッスンで心がけていることなのですが、「なるほどな」とか「やられた!」という感情が強ければ強いほど、その人の中に染み込むというか、身になると思っているんです。しかも、それを思えば思うほど、レッスンで学んだ手品の種を大事にしようと思うんですよ。なので、手品の種を明かすにも、教える時は一旦わざと遠回りをして伝えて、その生徒さんが「なるほど」と思うやり方を選んで教えることを心がけています。どうやってこの人になるべく染み込むかなというところを意識していますね。

老若男女が参加したいと思う手品レッスン

教室に来る方は結構まちまちで、年代も20代の方もいれば30代40代、また年配の方もいるんですけれど、やはりどの年代にも僕の手品というジャンルの場合需要があるんだなと感じています。例えば20代の方であれば、「自分の武器として職場で使いたいです」と覚えに来ていただいた方や、30代40代になると生活に余裕が出てきて新しい趣味として習いに来る方々、年配の方だとセカンドライフを楽しみたいという理由で来る方もいらっしゃいます。

男女比も、僕は元々男性の方が多くなると思っていたんですけれど、意外と女性の方にも興味を持ってもらえて、3割~4割ぐらいは女性の方もいますね。これは僕もちょっと意外なところでした。自分のホームページから申し込んでくれる女性の方も多くて、ホームページはなるべく綺麗に作ろうと意識して作ったのが響いたのかなと思っていたりします。

それと1人だけですが、この教室で学ばれていた方で手品をお仕事にした方もいらっしゃいます。プロマジシャンという訳では無いですが、ここで手品を覚えて、色んな場所で手品を見せるようになって、そこから報酬などを貰ってちゃんと披露する場に呼ばれたりする方はいらっしゃいます。

その方は、設立当初からこの教室でレッスンを受けられてました。その方ができる手品の10割を全部教えたかというと、全然そういう訳でもなくて、僕が教えたのはその中の1割2割だけです。そこから先はご自分で学んでいかれてお仕事にしていったという経緯ですね。やはりこうして手品に関わっていただいているのが、先生としては1番理想で、僕はあくまでも『きっかけ』なんですよ。その先は自分で学んでいくというのは、教えている側も「本当に好きになってくれたんだな」って感じられて嬉しかったですね。

苦労から生まれた講師としてのやりがい

実演販売の時は、集客というのは全く気にしなくて良いぐらいのものでした。来た方になるべく良く対応していくというところだったんですけれど、自分で運営するとなると、来てもらうというのは結局集客になるので、そこが1番難しく感じたし、それがないと始まらないというのは痛感しました。

僕はそういう時は趣味なびさんみたいなマッチングサイトを使うのが一番、これから教室を始める方にはお勧めしたいですね。そこからでないと、自分でサイトなんかを作っても最初は来ないので、そう言った面が環境の変化の中で一番難しかったですね。

その他は、集客のこと以外はあまり変わってなくて、例えば販売員をしていた時は良い手品をちゃんと売って紹介していかないと、結局それを持ち帰った時に「何だよこれ、全然使えないじゃん」となると、また来てくれないですから。それはレッスンでも一緒で、「簡単だよ」と言って集めて、結局大したことない手品だったり、難しくて全然できないという手品を教えてしまうとまた来てくれないので、良い手品を紹介すると言う意味では変わってないですね。なるべく難しくないというところは以前と一緒です。

それとは別に、教室設立当初の頃に一番苦労したことは、自分ができる手品を皆さんにレッスンする訳ですが、自分が躓かなかったところで躓く生徒さんが出てくるんです。自分が苦に思わなくても、そうじゃない方も沢山いて、「そっか自分ができることを皆に教えられる訳じゃないんだな」って分かってきました。そこから自分ができる手品も改めて一から見直して、こういうところも人によっては難しいんじゃないか、とか、自分がなかった難しいところを見つけ出すというのが最初は難しかったですね。考えたことがなかったところも、ミスだったりを意識したことは大変でした。逆にそこを色んな視点で見れるようになると教えるのも楽しくなってきて、喜んでもらえるようになってきたなと思います。日々のレッスンで教えて生徒さんが披露して「成功しました」とか、そういうのが一番嬉しいですね。自分が教えてちゃんと物にしてくれたというのが、講師として一番やりがいを感じる瞬間です。

目指したい教室の形

教室としては、生徒数が何十人欲しいみたいなものはないのですが、入り口として正解の教室にしたいというのは常にあります。例えば、今手品を始めようと思えば色々な方法があると思います。YouTubeなどもあるので、そういった動画で種明かしを見れば種は知れることができます。

これは個人的な見解にはなるんですが、そういう知り方をしてしまうと、あまり種は大切にしなかったりというのがあって、せっかく手品に興味を持ってくれた人が、ただ種を知って、その種を誰かに言って満足するだけというのは勿体ないなと思うんです。なので、僕のところに来て、手品を学んだ生徒さんが、覚えた自分の種を大切にして色んな人に見せてくれるような生徒さんになって欲しいので、そういう手品に興味を持った人の正解の入り口みたいな教室にしていきたいなとは思っています。

それと個人的に、僕よりも手品が上手い人なんて五万といると思うんです。でも、その中で手品を教えるのは1番上手くありたいと思っています。

 

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