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〈後編〉もっと自分を知ってもらおう! 自費出版の手引き

趣味なび大学編集部 橘

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〈前編〉では、自費出版の形態や、それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。今回は、自費出版するとなったときの具体的な手順や費用の目安、原稿を執筆するうえで気をつけるポイントなどをご紹介します。

自費出版の流れ

自費出版がどのように行われるのか、ある程度流れを把握しておくと、出版社とのやり取りや各作業がスムーズに進みます。簡単に紹介しますので、参考にしてください。

1.打合せ・見積

自費出版を決めたら、まずは担当者と打合せしましょう。書籍の具体的な内容、ページ数、装丁などによってかかる費用が変わるため、あなたのイメージを事前にメモしておくといいでしょう。

見積してもらって予算オーバーだった場合、どの点でコストダウンを図るか、譲れない部分はどこかまで含めて考えておくと、いっそうスムーズに話が進みます。

2.執筆・入稿

見積に納得できたら、執筆に入ります。もちろん、すでに執筆が終わった原稿がある場合は、すぐ入稿(印刷所に原稿を預けて印刷)することも可能です。

原稿は、ときどき読み返しながら、誤字脱字や不自然な言い回しなどがないかを確認しましょう。担当の編集者がついている場合は逐次相談して意見を聞き、軌道修正することもできます。

3.校正

無事に入稿できたら、原稿に誤字脱字や不自然な言い回し、不適切な内容がないかなどを校正者がチェックし、その指摘に応じて原稿を修正していきます。

この校正作業については、出版社の担当者や校正校閲部が行うケースと、外部の校正業者に委託するケースがあります。クオリティに差はありませんが、気になる人は事前に「誰が校正作業を行うのか」を確認してみるといいかもしれません。

4.印刷・販売

校正作業が終了したら、出版社によっては事前に著者にサンプルが送られます。内容、装丁ともに問題ないと著者が判断すれば、あらかじめ決めた部数を印刷し、販売の運びとなります。出版社や事前の契約内容によっては、その後も販促活動が行われます。

これで、自費出版は終了です。

あなた自身でも販促活動を行い、執筆した本をたくさんの人に読んでもらえるよう図らいましょう。

仮に、これで人気が出たら、今度は出版社の費用負担で続編を執筆……なんていうこともあるかもしれません。

自費出版の「費用」と「印税」

自費出版の動機が「自分の知識や経験をたくさんの人に届けたい」「形として残したい」という気持ちだったとしても、やはりお金に関することは気になるもの。

まずは、自費出版にかかる「費用」から見ていきましょう。

一般的な商業出版の場合、制作費はすべて出版社が負担します。つまり、著者が負担する「費用」はゼロ。自費出版の場合は著者が費用の100%を負担するということは、〈前編〉でも触れたとおりです。

費用は当然、印刷手法や製本仕様、ページ数、発行部数、使用する色の数、そしてどこから出版するかなどによって大きく変わるため、数万円から数百万円と幅があります。正確な費用を知りたい方は各出版社や業者に問い合わせるのが一番です。いずれにしても、よほど最初から「売れる!」という確信があるときを別にして、まずは少部数を作って売れ行きを観察し、売れる予想がついたところで増刷するのが賢明です。

もし書籍が売れ残った場合は在庫管理費を支払うか、書籍を買い取ることになる場合もあります。単純に、あなたにとって負担となってしまいますので、部数の決定は慎重に行いましょう。

逆に言えば、たとえばあなたが教室のホームページやSNSなどで書籍の販売ルートを確保できる、あらかじめ販売数の目安がつけられるといった場合は、それを考慮して発行部数を多めに設定することも可能となるでしょう。

また、電子書籍で出版する場合は印刷費や流通経費がかからないため、大幅に費用を抑えることができます。紙の書籍の2分の1から3分の1のケースもありますし、無料か、それに近い金額で制作できることもあるので、こちらも問い合わせてみるのがいいでしょう。

インターネット上には、必要項目に回答するだけで自費出版の費用を自動見積もりできるサイトも存在します。出版社に相談する際の参考にもなりますので、一度試算してみるのもいいかもしれません。

次は「印税」です。

書籍を出版すると、著者には印税が支払われます。一般的な商業出版の場合は、〈印刷した冊数〉に応じて印税が支払われますが、自費出版の場合は〈出版後の売上〉に応じて支払われるケースがほとんどです。

著者の印税に関しては〈10%〉という数字を耳にしたことがある人もいるかもしれません。しかし、これは商業出版の中でも一部の話であり、自費出版でも同じだけ支払われるとは限りません。会社によっても異なるため、自費出版する際の印税については、きちんと相手に確認することが大切です。

お金に関する問題は、後々のトラブルにつながりやすくなります。そうならないためにも、事前に確認することを忘れないようにしてください。

原稿を書くときのコツ

どんなテーマで書くかによって、本の内容や組み立て方は違ってきます。ですが、一様に意識するべきは、

「ゴールを明確にすること」

だと言えるでしょう。

執筆していくうちに内容にまとまりがなくなってゆき、結末があやふやになってしまうというケースがあります。こういったケースは読者に疑問や違和感を与えることにもつながるため、できれば避けたいもの。そのためには、「ゴール」を明確にしてから書き始めるのがベストです。

「一番伝えたいこと(結論)はこれ!」と、あらかじめ決めておけば、そこに向けてルートを構築していくことができます。その結論に至るためには、どんなふうに章立てして、どのタイミングでどんな内容を取り上げればいいのかも考えやすくなり、全体の流れがあやふやになることを防ぎやすくなります。

最後に

あなたが本を出すうえで優先したいことは、なんでしょう?

できるだけ費用を抑えること。ページ数を確保すること。表紙やカバーの装丁にこだわること。編集者にアドバイスしてもらうこと。販促や流通のサポートが手厚いこと。

これらの要素は、出版社によってさまざまです。本を作るときは、これらの要素のバランスがあなたの中で折り合うポイントを見つけ、詳細を決めていくことになります。

気になる出版社があったら、まずは相談してみましょう。比較検討することで、あなたの要望を叶えてくれる出版社が、きっと見つかります。

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