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生徒が習い事を辞める理由から長く通ってもらえる教室を考える !

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教室運営を考える際に、新規の生徒さん集客も重要ですが、同様に既存の生徒さんに長く通ってもらうことも大切です。そして、生徒さんに長く通ってもらう方法を考える際の一つの考え方として、生徒さんが辞めてしまう原因について考え、その対策について考えるというものです。 生徒さんが教室を辞める理由のトップ3は、1. 引っ越しや結婚・出産などのライフスタイルの変化 2. 月謝が高い 3. 生徒さんが目的を達成してしまった になります。 これらの3つの理由についてそれぞれ対策を考えていきましょう。

1、理由①ライフスタイルの変化

引っ越し、結婚、出産、子どもの進学などライフスタイルの大きな変化は、生徒さんが習い事を辞めてしまう大きな要因になることがあります。ただし、ライフスタイルの変化といってもさまざまな状況があるので、状況を見極めて可能な限りの対策を考えると良いでしょう。

●継続不可能なケースとそうでないケースを考える

例えば、遠くの街に引っ越してしまう場合などは教室側でどのような対策を検討しても習い事の継続は実質的に不可能です。逆に、出産や退去を伴わない転職、結婚などの場合は、教室の運営方法によっては生徒さんが辞めることを考え直せる可能性があります。

まずは、理由が実質的に不可能なのかそうでないのかについて検討しましょう。

●生徒さんの引っ越しに対しては通信教育などを活用!

生徒さんが他の地域に転居されてしまう場合には、e-learningや通信教育のコースを設けるなど対応できることもあります。

・生徒さんの引っ越し後は、通信教育やe-learning(インターネットを使ったレッスン)を提供する

・レッスンのコースを1年単位や半年単位などを設定し、あらかじめ引っ越しが決まっていても気軽に受講できるコースにしておく(長く通ってもらう対策ではありませんが、人の出入りが多い地域では、やはり集客でカバーする対策が重要になります)

●レッスンの開講時間について検討する

ライフスタイルの変化によって、元々のレッスン時間では都合が悪くなってしまう場合があります。

・転職によって土日が仕事になってしまった

・子どもの習い事や行事のために、自分の時間が取れない

・家族の体調が思わしくないので、いつ急に呼び出しがかかるかわからない

以上のようなケースです。もし同じような悩みを抱えた生徒さんや見込み顧客が多数いる場合には、夜間のコースを設定したり、子どもを教室に連れてきてもOKにしたり、レッスンの振り替え対応に柔軟に応じたりすることなどの対応で生徒さんに継続をしてもらえるかもしれません。

先生の負担や教室運営の効率などを踏まえて検討しましょう。

●いったん辞めても戻りやすいようにしておくことも大切

例えば、育児や介護のために、生徒さんがいったん教室を辞めることになってしまったとしても、環境が落ち着いた時に再開しやすいようにしておくことも大切です(無理な引き留めは逆に敬遠されてしまう可能性があります)。

例えば、SNSで教室の情報を定期的に発表したり、年賀状や教室の便りなどの郵便物をたまに送付したりするなどです。生徒さんと親しい関係なら、日常的なやり取りをメールやLINEなどでやり取りするのもおすすめです。

●生徒さんと日常的な会話をしておく

日常的に生徒さんと先生とが会話をすることで、結婚や出産などのプライベートな話題についても早い段階で耳にすることができます。早い段階で聞くことができればレッスンの内容の調整やスケジュール相談の対応など選択肢の幅が広がりますが、間近に結婚や引っ越しを控えた状態で話された場合には対応が難しい場合が多くなります。

日常的な会話をたくさんしておくことは、生徒さんとの信頼関係の構築にも直結するので普段のレッスンの質にも良い影響を及ぼす可能性が高いです。

2、理由②月謝が高い

2つ目の理由は、「月謝が高い」という経済的な理由です。月謝の価格設定は、公平性と適正価格であることが大切なので、慎重に対応する必要があります。

●他の教室と比べて高いのかどうか?

生徒さんが「月謝が高い」と言われた場合に、同じ地域の競合教室と比較して月謝が高いのか安いのかについてチェックしましょう(同じ地域に競合教室がない場合には、条件の近い他地域の教室や同地域の他の習い事教室などの価格との比較をしましょう)。

競合の教室と比べて明らかに月謝が高い場合には、月謝やレッスン内容の見直しが重要ですが、少数の生徒さんが主観や個々の事情でそのように話しているケースも考えられます。

●月謝の根拠について生徒さんに納得してもらう

生徒さんが、「月謝が高い」と感じてしまう要因として、月謝の根拠に納得してもらっていない可能性があります。

例えば、コースのレベルがアップすればするほど月謝がアップする仕組みを取っている教室が多いですが、生徒さんの中には同じ教室に通っているのにレベルが上がることで月謝が高くなってしまうことに不満を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

もし生徒さんが納得されていない場合には、コースのレベルが高い場合には、指導の際に高いスキルが必要なことやレッスンの準備に時間がかかることなどを伝えるとよいでしょう。何より重要なポイントは、生徒さんとの間に日ごろから信頼関係を構築しておくことです。

●生徒さんの状況を詳しく聞く

生徒さん自身は続けたい気持ちはあるものの、「家計が苦しい」「収入が下がってしまった」などの事情がある場合は、対応の可否は別として、継続できる手段がないのか詳しく話を聞いてみましょう。

例えばレッスンの回数を半分に減らしたり、状況が変わるまでお休みという形を取ったりするなど、教室としてできる対応を示すことで、結果に関わらず生徒さんに安心感を与えられます。

●割引やクーポンなどのサービスを充実させる

長く通ってもらいやすい仕組みにするには、例えば2年目、3年目と生徒さんが長く通えば通うほど月謝が割引になったり、友達紹介クーポンのサービスを設定したりするなどの対策も効果的です。

3、理由③目的を達成してしまった

生徒さんが目的を達成してしまって、教室を辞めてしまうこともあります。この対策としては、ステップアップできるような新たな目標を設けることです。

●上級者コースを設定する

生徒さんが目標を達成してしまったと感じる場合の対策としては、上級者コースを設定することです。難易度の高い課題に取り組むことで、生徒さんが再びモチベーションを高めてレッスンに取り組めるようになります。

●関連した他のコースを設定する

例えば、シニア向けのコンピューターの教室であれば、「Word・Excel」のコースが完了した後に「SNS講座」や「インターネットコース」を設定するなど、習い事や趣味の幅を広げるコースを開講するのも効果的です。

●外部の大会や発表会にエントリーする

外部の大会や発表会にエントリーをすることも生徒さんのモチベーションアップに非常に効果的です。また、その他の生徒さんにとっても、「長く通った時にはあの大会に出場できる」という目標にもなる可能性があります。

●コーチング指導や面接をおこなう

生徒さんが目標を達成したと感じていても、先生から見ればまだ課題が多く残っているケースも少なくないでしょう。「ここをこんな風に改善すればよい」という風にコーチング指導をしたりマンツーマンの面接の場を設けたりすることで、生徒さんの気持ちを前向きに持っていくことができます。

コーチング指導は、先生が生徒さんに対して学校の授業のようなスタイルで教えるティーチングと異なり、同じ目標に向けて横並びの目線で指導をする方法です。生徒さんが目標達成に向かって頑張るために重要なポイントは、信頼関係の構築ができているか否かにあります。先生が自分の意見を押し付けてしまう結果にならないよう、生徒さんの考えや要望を組んで目標設定やスケジューリングをおこなっていきましょう。

4、まとめ

今回は、生徒さんが辞めてしまう3つの代表的な理由(ライフスタイルの変化、月謝の金額、目的を達成してしまった)についての対策を紹介しました。

いずれの理由に関しても、教室側の努力やコースの設定などにより、生徒さんが辞めるのを思いとどまるような仕組みを作ることができます。生徒さんや先生の状況、収支のバランスなどを考えて、現実的に取れる対策について検討しましょう。

何よりも、生徒さんと日常的に信頼関係を築けていること、(対応の可否は別として)生徒さんの希望や要望に耳を傾けているという姿勢を示すことの2点が重要なポイントです。多くの生徒さんが長期的にモチベーション高く通える教室を目指しましょう!

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