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教室運営がうまくいく! マネージメント力UPの方法

趣味なび大学編集部 橘

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教室運営を始めるとなると、集客からスケジュール管理、月謝の回収、クレーム対応など、すべて自分で行うことになります。さらに、利益が出ないようであれば、目標達成のためにどうするべきか考えて実行する必要も出てきます。 そういった運営全般に必要不可欠なのが、「マネージメント力」です。具体的にどういった能力なのか? マネージメント力をUPさせるためには何をすればいいのか? 今回は、教室運営を円滑にするコツをお伝えします。

「マネージメント力」とは?

「マネージメント力」とは、簡単に言うと〈物事を取り仕切って管理・運営する能力〉のこと。では、具体的にどんな能力がマネージメント力に含まれるのでしょう。ここでは、その一部を紹介します。

分析力・問題解決力

マネージメント力が高い人は、自分の状況をよく理解しており、周囲のこともよく観察しています。この観察力・洞察力に乏しいと、的確な指示を出すことができなかったり、問題に対処するタイミングを誤ったりします。

また、何か問題が起こったときには、「ロジカルシンキング」が必要です。ロジカルシンキングとは、〈経験や感情に任せて行動するのではなく、なぜ今こういう状況になっているのかを論理的に考え、客観的な視点で問題を解決に導く〉手法のことです。

金銭面や対人面などで問題が起きたとき、感情に流されることなく、状況をよく観察し、論理的に解決策を考えるようにしましょう。

プロジェクトマネージメント力

あなたが教室運営をするうえで掲げている「目標」は、なんでしょう?

生徒を何人まで増やす。これだけの利益を出す。ここまでのことを教えられるようになる。そういった目標を達成するためには、いつまでに何をしなければならないのかを考える必要が出てきます。教室という「プロジェクト」を、「目標」というゴールまでどのように進めていくか計画を立ててコントロールする力が、プロジェクトマネージメント力です。

ただし、目標達成のためとはいえ必要以上にコストをかけたり、生徒さんへの対応がおろそかになったりするのは望ましくありません。バランスには注意しながら、あなたの「プロジェクト」を進めましょう。

リーダーシップ・意思決定力

日常で何かトラブルが起こったとき、つい問題を先送りにしたり、妥協しがちという人もいるでしょう。ですが、教室運営でトラブルが起こった場合、先生であるあなたが適切な判断を下せなければ、生徒さんからの信頼を失ってしまう可能性もあります。

それを避けるためにも、常に自分の判断軸と方向性を示すことを意識してみてください。「この教室は、このようにして進めていきます」という意思を明確にし、それに沿ってリーダーシップをとっていけば、生徒さんも戸惑うことなく教室に集中できるでしょう。

判断軸があれば、トラブルが起こったときにも、それを基準に意思決定することができます。リーダーとして臨機応変さが求められることもありますが、基準となる軸があるのとないのとでは大きく違いますので、今一度、あなたの教室の「軸」を意識してみてください。

コーチング力・コミュニケーション力

第三者の能力を最大限に引き出す力が、「コーチング力」です。しかし、技術的なことを「教える力」ばかりが、コーチング力ではありません。もっとわかりやすく言えば、「会話力」ということになるでしょう。

生徒さんとの何気ない会話から、生徒さんが、あなたの教室でどういう知識や技術を身につけたいと考えているのか、将来に向けてどんなビジョンを持っているのかを聞き出すことができれば、それに応じた指導ができるようになります。すると生徒さんも、自分の得意なことや、もっと深く学んでみたいことに気づくことができ、意欲につながります。

生徒さんが発言しやすい雰囲気を作り、うまくやる気を引き出すことまで含めて、コーチング力なのです。

マネージメント力を向上させるには……

ここまで、「マネージメント力」に関わる要素をいくつか上げましたが、なかには「自分にはこの能力が足りていないかも……」と感じた人もいるかもしれません。でも、ご心配なく。マネージメント力は努力次第で向上させることができます。

そのために、項目ごとに実践していただきたいポイントをご紹介します。

分析力・問題解決力を高める

ここでは「ディズニーストラテジー」という考え方を紹介します。ウォルト・ディズニー氏が自身の夢を実現させるために意識していた〈3つの視点〉です。

・ドリーマー(夢想家)……大きな理想を掲げ、広い視点をもち、「夢を語る」

・リアリスト(現実家)……ドリーマーの非現実的な部分を冷静に見つめ直し、ゴールするための方針を具体的に考える

・クリティック(批評家)……ドリーマー、リアリスト、両方の視点を踏まえ建設的な案を練る

このように多角的な視点をもち、一歩下がった視点で俯瞰的に物事を考えることが、分析力や問題解決力を高めることにつながります。

プロジェクトマネージメント力を高める

問題が起こったとき、相手の視点で考えてみると、思いもよらない解決策が見えてくることがあります。このように、視点を変えて考える方法を「ポジションチェンジ」といいます。

月謝関係や対人関係のトラブルは、先生の立場からすると、できれば避けたいもの。それでも起こってしまった場合は、まずは自分の気持ちを鎮め、生徒さんの立場になって考えてみましょう。生徒さんの気持ちや行動に寄り添い、理解しようと努めることで、トラブル解決の糸口が見つかるでしょう。そして問題を解決するたび、あなたの教室という「プロジェクト」は、強固なものになってゆきます。

リーダーシップ・意思決定力を高める

まず、リーダーは「君主」ではありません。いくら先生だからといって傲慢な態度をとれば、生徒さんが委縮し、教室の成長は止まってしまいます。よきリーダーは周囲の声をしっかり聞き、それをフィードバックできる人です。

ときには、リーダーとはいえ判断に迷うこともあるでしょう。そういったときこそ、まわりの声に耳を傾けましょう。

同時に、新しい知識や技術の習得を続けることも大切。そうすれば手段や判断材料が増え、物事を決定しやすくなります。正しいリーダーシップを発揮できれば、生徒さんからの信頼もますます厚くなるでしょう。

コーチング力・コミュニケーション力を高める

まず、生徒さんの話し方や表情をよく観察し、会話のペースを合わせること。会話のペースが合えば、自分のことを理解してくれているという安心感や一体感が、自然と生まれてくると言われています。

次に、相手の話を最後まで聞く姿勢も重要です。この人は自分のことを肯定的に受け止めてくれる、という気持ちが信頼につながるのです。

そういったところから距離を縮めれば、おのずとコミュニケーションは円滑になり、教室に和やかな雰囲気が生まれるでしょう。よい連鎖を生み出し、活気ある教室にするためにも、生徒さんとのコミュニケーションは欠かさずとるよう心がけてください。

終わりに

教室運営は、教えるスキルや知識が豊富なだけでは成立しません。マネージメント力を鍛えることでムダを省き、生徒さんとの関係もよくなり、より効率的な教室運営が近づくでしょう。環境が好ましいものになると、どんどん新しい発想も生まれ、目標達成が早まるといったこともあるかもしれません。

できることから少しずつ「パワーアップ」を目指し、そして、利益が出るように教室全体をマネージメントすることが大切です。

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