INTERVIEW

先生を育てる先生に!石鹸で作るコミュニティ!

趣味なび大学編集部 小林/撮影:柳

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Ameo*先生

石けんづくり教室 Ciao*soap (チャオソープ)

Ameo*先生

石けんづくり教室 Ciao*soap (チャオソープ)

建築関係の仕事から転身。カフェやカルチャースクールでの講師を経て、2014年9月Ciao*soap (チャオソープ)をスタート。体にやさしい手作り石鹸作りやインテリアにもなるソープカップケーキ、セルフコスメ作りを教える。AEAJアロマテラピー検定1級、二級建築士、文部科学省認定色彩検定2級、メディカルハーブセラピスト、ペットアロマセラピストなど数々の資格を持つ。

生徒さんが安心して作れる環境と個性を伸ばす石鹸教室に!

現在までの総受講者数が、延べで9700人となりました。石鹸のレシピを作り出すために、植物油に何を使おうか、といったことから始まり、色材や香り、デザインなど、様々な要素が関わってきます。レッスンでもハーブを使う回があったりと、1DAYレッスンでは月ごとにコンセプトを変えて作っています。これをやるようになってから来る人が増えたという特別な事はないと思っておりますが、強いて挙げるならば、継続し続けているから、みなさまにお越しいただけるのだなと思います。

不定期に開催されているお教室もあるかもしれませんが、Ciao*soapは石鹸教室専門の空間なので、ここに来るときは石鹸を作れる、回数も安定して開催している、いつでもCiao*soapは安定的にレッスンを供給できている、だから皆様は安心して申し込んでくださるんじゃないかなと思います。

石鹸部部室として教室を建てて、特によかったと思える事は機材のことでした。

外レッスンではあらかじめ用意して持っていった機材での対応のみとなってしまいますが、スタジオにはたくさんの機材が揃っていますので、話の流れで派生した内容にも細かくご対応ができるのです。遠慮なくお話を広げられる器があるという事はレッスンパフォーマンス上でもとても大きいなあと感じました。

それからハーブや、オイル、アロマだったり彩であったり、それらの複合的なことを私自身も勉強を続けて、生徒さんと一緒に向上していくというところも、「前に受けたレッスンよりもパワーアップしてる」と思っていただける点で良いのかもしれません。

レッスン後の宿題を出すことはあまりありませんが、定期コースの場合は前回作った石鹸を次回に持ってきていただくようにはしております。自宅で熟成させた石鹸を見比べ合う事で、様々な石鹸を取り巻く環境を確認する事ができるのです。うちは寒いからとか、風通しがいいとか。石鹸はナマモノなので、保管状況によって石鹸自体の出来映えが大きく異なってくることがあるからです。それから、デザインには個性が現れますので、どうなったというのをお互いに見合っていらっしゃいます。「この色素敵ね、真似したかったわ」とか、「こういうデザインもいいわね」とか、皆さんで確認したりですね。

私もそういう素敵な作品のお写真を撮らせていただいて、SNSに載せさせていただくと、それを見た他の生徒さんもご覧になられていて、「あの時のデザインの石鹸を私も作りたいな」などの繋がりになりますので、持ってきてもらえる方には持ってきていただいております。見せ合うことで生徒さんたちのモチベーションにも繋がるようです。例えば研究気質の方とか、デザインに凝られる方とか、皆さま個性が違いますので、生徒さん同士でも影響し合われて、石鹸を通じて交流するコミュニケーションが発生するというのが楽しいようです。

支えてくれるスタッフさんの存在が糧になった教室の運営

完全に一人でとなると、やはり時間が物理的に足りないです。一人で教えていくということで、体調管理にもかなり気を張っているなあと思います。それから、相談ができないということが一番良くないです。企画など、独りよがりになっていないかという事は、運営を続けていく上でとても不安になる点です。

日頃のHPの管理、生徒さんとのやり取り、Ciao*soapの教室準備片付け、材料の仕入れもそうですし、発注業務も全部行います。イベントも時折行うので、イベントの企画や準備運営なども全部一人で行うとなると、流石に余裕がなくなり、考えも段々狭まってきて、良い発想も出てこなくなります。

そんな中で、スタッフの存在がとてもありがたいです。彼女が居てくれるだけで、私の余裕が違います。彼女はレッスン講師自体はやらないですが、片付けなどの裏方の雑務を一手に引き受けてくれます。相談にも乗ってもらえて、思ったことを言ってくれますし、一緒に考えてくれます。独りよがりではない事は、Ciao*soapの運営にとって、とても良い事だと思っています。

現役の先生もこれから先生を目指す人も育成するコーチングコース

動き始めたばかりなので、このカリキュラムの卒業生で独立した方はまだいらっしゃらないのですが、コーチングというカリキュラム自体、最低でも定期クラスを2年以上通っていただいた方が受講可能なカリキュラムです。

ようやく卒業の方も出始めていて、芽が出るのはもう1,2年後かなと思っています。中には定期クラスへ来てくださっている方で、既にハーブティーのお教室を開かれている方もいらっしゃるのですが、石鹸も教えていきたいということでコーチング課程を始められた方もいらっしゃいます。

すでにお教室をお持ちの方が新しく石鹸も教えたいと思われて、その時にCiao*soap (チャオソープ)でコーチング課程を受けたいと思って下さるということはとても嬉しい事です。

石鹸は複合分野ですし、どうしても危ない薬剤を使わないといけなかったりもしますので、安全管理も重要です。それから、インプットではなくアウトプットしていく大変さもあると思います。石鹸は色々な要素の複合分野ですが、自分が教えたい事を上手に伝える人になっていってほしいと思っておりますので、コーチングカリキュラム自体、どうしても時間がかかります。

また、石鹸作りは気候に左右されてしまう難しさもあるため年間を通して作り込んでいかなければ分からないことも多々あります。

だからこそ、すぐ来て「はいどうぞ」とお出しできる資格ではなく、じっくり石鹸と向き合っていただき、教えるとはどういうことなのかというのをちゃんとお伝えしていきたいので、じっくり石鹸の先生を育てるというスタンスです。

じっくり育てるという意味で、スタッフも基本は一人ですが、例えばイベント事になるとコーチング課程の方たちの実習になるので、先生になりたい方たちにお声がけして、「良い機会なので、ちょっと助手さんとしてサポートをやってくれませんか?」と積極的に参加を促しています。

先生になりたい方たちの心配事の一つとしては、対面して生徒さんに教える時の緊張もあると思います。まず助手で入っていただければ、私が前面に矢面で立てて、その後ろで私に質問もできますし、私が手を離せない時に参加者の方に自分たちが教えていくこともできるので、そういう方たちに答えていくというステップを踏んでいけることによって、ちょっとずつ先生という事に馴れていきます。そして、ご自身の教室を開いた時に、「あの時に積んだ経験に似てるな」となると思うので、できるだけ実習をしていただいています。

目標があるから頑張れる

教室自体はスタッフを増やせるように、先生を増やせるようにしていきたいです。私が居なくても回るようにしなければ、事業としても成り立たないという気持ちもあります。ですので、店舗を増やすよりも、教室として安定した状態で、生徒さんに安心してここに通っていただけるように、もう少し基盤をしっかりさせないといけないかなと思っています。

それから、今後機会に恵まれるのであれば石鹸の販売業もやりたいと考えています。販売はなかなかハードルが高いですが、使うのは好きだけど作るのはちょっと・・・という方もいらっしゃると思っております。

かと言って、雑貨雑品扱いで石鹸を売るのはリスクも高く、本意ではないですし、それはやってはいけないとも思っております。Ciao*soap(チャオソープ)の石鹸はお肌に良いと思っていますので、それを真正面からちゃんとお伝えしていきたいです。なかなかハードルは高いですけれども、焦らず、目標として掲げていければいいなと思っています。

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