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生徒さんを惹きつける魅力的な話し方のテクニック

趣味なび大学編集部 相馬 久乃

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みなさんは生徒さんとのコミュニケーションのとり方や講義の伝え方で悩みはありますか? お教室を運営するなかで大勢の生徒さんの前で話をする時、いかに伝わりやすく興味を持って話を聞いてもらうのかは難しい課題に思いますが、少しのテクニックがあれば伝わりやすく魅力的に喋ることができて生徒さんから楽しく話を聞いてもらえる様になります。

今回はお教室運営に役立つ魅力的な話し方のテクニックをご紹介します。

人前で話すパブリックスピーキングの上手な組み立て方を参考に自分のスタイルと照らし合わせてみましょう。

聞き手の目線を惹きつけましょう

1)声は元気よくお腹から出しましょう

基本になりますが、先生の声が小さいと聞き取ること自体が生徒さんにとってストレスになります。遠くにいる生徒さんにも伝わるように下腹部からしっかり声を発しましょう。

2)テーマは生徒さんの身近な内容で  

講義やレクチャーでは生徒さん自らが率先して内容に興味を持ってもらうことが大切になります。先生の話に集中してもらうために、生徒さんに当事者意識が芽生えやすくイメージも湧きやすいコミニュケーションをとるように意識しましょう。生徒さんの気持ちを上手く掴み惹きつけることにより参加型から体験型のコミュニケーションに変わります。

 3)課題を意識する

例えばみなさんが喫茶店を探す時、看板に「喫茶店」と書いてあったとしても外から店内の様子や値段が全く見ることが出来ないお店に入りたいでしょうか?

それよりはピカピカに磨かれたガラス越しに魅力的な店内の様子が見えてコーヒーの値段も明確に分かるお店の方が、断然店内に入りたくなりますよね。

それと同様にレクチャーなど生徒さんとの大切な会話に入る前には、今から話す先生との会話から何を学べるかのを生徒さんが理解できるように、会話の順序を共有する事前のコミュニケーションの時間をとるように心がけましょう。「 先生の会話から何を知り、何を学べて、自分がどうなるのか 」を生徒さんに明確に把握してもらうことで学びに対するモチベーションが上がり、先生の話により一層興味を持ちやすくなります。

 4)モチベーションをあげる

事前のコミュニケーションには生徒さんとの小さな情報交換も含まれます。日常の出来事や最近起きた嬉しかった出来事など、生徒さんとの距離を縮める会話から始め、学びに対する興味を引き出し、徐々に本題の会話やレクチャーに入っていくことで当事者意識が芽生え、知識を深めることでができるしょう。

5)会話の構成(ストーリー)を考える

先生が会話の構成(ストーリー)のイメージを持つことにより、生徒さんに伝えたいメッセージをどんな順番でどのように伝えていくかを示す地図の役割を果たします。ストーリーがなく単なる思いつきだけの会話やレクチャーでは、こちらの伝えたい事が的確に理解してもらうのが難しいので、生徒さんを導くストーリーを頭の中でイメージしてみましょう。

6)長い話は、二部・三部の構成で

興味や理解を高く保ちながら最後まで話を聞いてもらうには会話の区切りや減り張りの強弱が重要になります。 最初は生徒さんが興味を持って先生の話を聞いていても、話に時間がかかりすぎると途中で集中力が切れやすくなってしまい、 後で振り返った時に結局は何を学んだのかが曖昧になってしまいます。そのためにも長いレクチャーの場合には一部・二部と区切りがあると興味を継続して飽きずに先生の話を聞いてもらえけるでしょう。 減り張りを持つことで生徒さん達は気持ちよく学ぶ事ができます。

7)具体例を添えイメージを作る

話の内容には具体例を取り入れ、生徒さんのイメージしやすい会話環境を整えてあげることによりどのタイプの生徒さんにも理解ができる話の内容が完成します。 抽象的な説明だけで終わらせず、聞き手の視点に合わせて具体例も会話に入れて、イメージが膨らみやすい環境を作りましょう。

8)生徒さん達に質問してみましょう

体験型のコミュニケーションを積極的にとるために先生から生徒さんに質問をしましょう。

生徒さんの興味のありそうな質問を投げかけて生徒さんにも考えてもらい、興味を惹きつけることにより、先生の話を長期的に聞くモチベーションへと導きます。

9)喋り方・立ち振る舞い

速すぎる喋りや遅すぎる喋りに自分の耳をついて行かせようとするとストレスが生じますが、とは言ってもずっと一本調子の会話も飽きてします。特に大勢の前で話す時は、重要なことを言う前に”間”を溜めたり、感情を声の音程の上下で表したりなど、伝え方や会話の表現に強弱をつけないと面白い話でもつまらないものと捕らえられてしまいがちです。生徒さんにしっかり伝わるように、先生は姿勢を正しながら大きなジェスチャーやアイコンタクトで身体を動かして話してみましょう。また、大勢の前で話す時に緊張してしまったら思い切って左右を行き来したり歩きながら会話を続けるのもおすすめです。

 10)専門用語や略語は避けましょう

一部の生徒さんだけにしか分からない専門用語や略語を使って話すと、そのキーワードに聞き慣れていない生徒さんは自分とは関係のない話をしていると解釈して、理解しようとしなくなってしまいます。いくら正しい日本語で落ち着いた口調で先生が話せたとしても、目の前にいる生徒さんに伝えることが目的なので生徒さんが一番理解しやすく響く言葉で話すことを心がけましょう。

ー最後にー

どのようなコミュニケーションも大切なのは日々の小さな積み重ねです。

先生がシャイなお人柄だとしても、あなただから伝えられることを生徒さんは聞きたいと望んでいると思います。また、コミュニケーション力に自信がある先生もより一層魅力的な話し方のテクニックを磨いて生徒さんと向き合えたら素敵ですよね。

生徒さんと自分と向き合い、悩み、時には思いを言葉にすることに苦しみ、それでも取り組み続けた結果得られる生徒さんとの信頼関係は何にも変えられない素晴らしいあなたの宝物になることでしょう。

お教室の運営にパブリックスピーキングのテクニックをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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