
LECTURES
セルフブランディングを活用した教室運営
趣味なび大学編集部 相馬 久乃
みなさんセルフブランディングを意識していますか? セルフブランディングとは、周りの人々に価値を共感してもらい、信頼を得るために、自分自身をプロデュースしてみなさんが思い描く理想のブランドへと自分を育てていくことです。 教室運営にもセルフブランディングを活用することで、効果的に先生の個性や魅力を発信することができますが、生徒さんから普段どのような先生と見られているか客観的なセルフブランディングを構築されていない先生が意外に多いようです。 この記事では、ブランド人としての自分を想像した基本的なセルフブランディングの方法から、お教室運営される先生に向けたセルフブランディングの活用法を見ていきましょう。
① セルフブランディングの必要性
心を掴むブランドには必ずストーリーがあります。
例えば普段使っているスマートフォン、鞄、服、化粧品など、その全ての商品にはブランドストーリーがあり、また、あなたとその商品との個人的なストーリーが隠されています。
あなたのお教室がもし商品を作っているとしたら、ネーミング、コンセプト、価格、パッケージ、キャッチコピーなど色々と考えていきますよね。
他の人からみて、あなたに対して特定のキーワードやイメージが湧いてくるように、あなた自身が行動していくことが、セルフブランディングへの第一歩になります。
② 周りから見えるあなたのイメージ
これがあなた自身のキーワード、イメージになっていきます。
例えば
・自分のキャッチコピーを考えるとしたら?
・あなたの好きな言葉の中に、あなたのキャッチコピーと近いものはありますか?
・お教室のテーマカラーは、何色ですか?
・あなたと雰囲気が似てると言われる有名人や一流人はどのようなキーワードやキャッチコピーがついていますか?
などなど、「自分のブランド」を構築し、ビジネスの成果に結びつけるために、楽しく自由に思いつくことを書いてみましょう。
③「自分の強み」が何なのか、明確に把握する
自分の強みを理解していることはアピールポイントを理解していることと同じです。
たとえ断片的な経験や能力から生まれた強みだとしても、あなただけのブランドストーリーを作ることでセルフブランディングは成り立ちます。
気が付かないうちに必要以上に自分を良く見せたいという思いが先行してしまい、誰にも真似できないとっても素敵なアピールポイントが見失われないように注意しましょう。
理念を持ち自分の強みを発信することで、あなたを応援したいというファンが必ず増えます。
④ お客さんを想定しよう
あなたの強みが響くターゲットとなる生徒さんはだれなのか?
その生徒さんにとって、あなたの強みがどのように役に立つのか?
自分を商品として客観的に捉え、ターゲットとなる市場はどこか?
市場が求めているものは何か?を常に徹底的に考えましょう。
このように、生徒さんのペルソナ(仮説)を立て自分の強みを見つけることがセルフブランディングの成否を分けるポイントとなります。
分析なくして、効果的なセルフブランディングはありえません。
⑤ 理由と常に向き合う
ブランドの奥に秘められた理由に生徒さんはストーリーを見出し、共感します。
あなたのブランドの奥に秘めた「理由」はなんでしょうか?
人は理論ではなく感情の生き物です。
何を行うか (what)、どうやって行うか (How) に意識がいってしまうと思いますが、「なぜそれを行うか」について徹底的に考えましょう。
そして「 なぜそれを行うか」の理由を生徒さんと共有して、あなただけのブランドストーリーを世の中に発信しましょう。
⑥ アウトプットを磨き続けよう
ブランドは生き物と同じように、時代に順応して進化していきます。
昨日よりも今日の素敵なアイデアであなたのブランドストーリーを発信し、また「なぜそれを発信したのか」について徹底的に考えましょう。
アウトプットを磨き続ける過程では下記の項目を意識しながら継続した発信をすることによってあなたのブランドが育ちます。
・SNSやWebサイトのカバーやアイコン、ロゴなどビジュアルの統一
・よく使うカラーの統一
・実際に会った時の印象や発言のイメージの統一
・生徒さんが求めていることと自分の見た目の一致(エレガンス or 親しみやすい等)
・よく使う写真の統一
・印象が競合と差別化できているか
・競合や周りで印象がかぶっている人がいないか
ー最後にー
セルフブランディングを活用し、生徒さん一人一人が「この先生から学びたい」という明確な意思のもとで学ぶ教室にはオンリーワンの価値が生まれ、その価値を新しいブランドストーリーとして生徒さんへ発信することにより、こちらから売り込まなくても自然と注目されるサイクルが教室独自に運営され、着実にブランド価値が成長していくことでしょう。
セルフブランディングは自分自身を掘り下げた情報発信の正しい方法を抑えれば上手くいきますので、皆さんもセルフブランディングを活用し、誰に何をどのように伝えるのか、というマーケティングの観点を持ちながら、自分というブランドをより一層磨いてみてはいかがでしょうか。
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