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クラウドファンディングを活用した教室運用術

趣味なび大学編集部 小林

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インターネットの普及から、教室運営にも様々なサービスを取り入れることができるようになってきました。 今回注目したいのは、汎用性の高さが近年話題となっている『クラウドファンディング』です。 教室開講者など「発信したい側」と、知りたい・学びたい・体験したいユーザーの「受け取る側」の双方の欲求をどちらも補えるサービスです。 今回はそんな『クラウドファンディング』とは一体何なのかを解説した上で、教室運営の基盤3柱を三位一体で行えるサービスのメリットについて解説したいと思います。

そもそも『クラウドファンディング』とは?

『クラウドファンディング』とは、【crowd(群衆)】と【funding(資金調達)】を掛け合わせた造語です。

例えば教室を開く資金が必要な場合、金融機関や自治体の補助金などを頼るのが通常でしょう。

しかし、『クラウドファンディング』を活用すればインターネットを通じて自分がやりたいプロジェクトを発信 → プロジェクトに対する賛同者や有志を効率的に増やしていくことが可能です。

つまり、「発信者」が生み出す新たなコンテンツの何らかを、見返り(リターンとも言う)に、「支援者」が必要な資金を出資していくというものなのです。イメージ的には、株主優待のシステムに近しいかもしれないですね。

まず、必要な資金の目標達成額を定めます。その目標達成額を集めるために、「発信者」は様々なリターンを用意します。出資金額とリターンは比例していき、出資金額とリターンの大きさのランクごとに募集人数を振り分けます。これは「発信者」が取り決めていくので、「支援者」は無理なく出資金額のランクを決めることが可能です。

このように、インターネット上で不特定多数の支援者を募っていくことに特化したのが『クラウドファンディング』です。

教室運営のキーポイントと『クラウドファンディング』のメリット

ここからは、具体的に教室運営に『クラウドファンディング』がどのようなメリットをもたらすのかを言及していきたいと思います。

まず教室運営の基盤3柱とは、

①教室運営資金(資金調達)
②支援者及び生徒の確保(集客力)
③教室の認知度向上(PR活動)

のことです。教室運営をしていく上で外せない要素3つですね。

では、どのように『クラウドファンディング』を使えば1つ1つの課題をクリアできるのか、例を交えながらご説明します。

⑴資金調達

先ほども少しご説明しましたが、『クラウドファンディング』では出資額に応じたリターンを設定することができます。

ここで1つ忘れてはいけないのが、目標額を達成するまで多少の期間を要するという点です。

目標額を提示した上で、自分のプロジェクトに興味がありリターンや出資額に同意した不特定多数の「個人」から生まれた支援金が、目標達成額に貯まるまで待つためです。

今すぐ教室を開きたいというのであれば金融機関や自治体のどちらかを頼る方がスムーズかもしれませんが、中期的かつ長期的に見据えて教室運営を考えるのであれば、圧倒的に資金面の負担が減るのは『クラウドファンディング』です。

⑵集客力

次に、教室運営のキーポイントの1つ、支援者と生徒の確保について触れていきましょう。

これに関して、『クラウドファンディング』はとても効果的です。なぜなら、出資者=支援者であるため、必然と教室運営を支えてくれる人を獲得していけるわけです。

ここで注目して欲しいのが、リターンの使い方です。

例えば、料理教室運営を行うための資金調達を行うとしましょう。

【例】〇〇料理教室開講のリターンについて

5000円→教室無料体験+教材費免除(1回のみ)
10000円→教室無料体験+教材費免除+初回特典お土産用の料理2種をプレゼント20000円→教材費免除+半年間教室通い放題

などランク別のリターンを設定するわけですが、上の例でも分かるように「生徒を呼び込むためのリターン」にしていくことが重要です。

つまり、出資者=生徒となるのです。最大のメリットであるこのリターンのシステ厶で、効率的かつ同時進行で資金調達と集客を行えるため、教室開講に向けてのその他の準備に空いた時間を有効活用できるという別のメリットに繋げることができます。

大前提として、リターンの全てのランクに、教室で教えていく何かを付与していくことで一石二鳥となるのです。

⑶PR活動

『クラウドファンディング』を行うに当たって考えなければならないのは、PR活動です。PR活動の場所として力量を発揮するのが「プロジェクトの概要紹介」と「活動報告」のコンテンツです。

近年では、SNSなどを通じてPR活動を行うのが主流化しており、それと連動して使っていくことが肝心です。SNSで短く端的な発信をしていくのももちろんですが、より詳細な活動報告で活動中の風景写真や集まった資金の現状の数値、何よりもプロジェクトの成功、つまり教室開講に向かってどのようなことをしているのか支援者に見てもらうことで、期待値の高まりや自分自身のモチベーション維持にも繋げられます。

SNSに活動報告をリンクさせることで、獲得していなかった新しい層の支援者の目に留まる確率もぐんと上がり、定期的に更新していくことで、サイトのトップにてプロジェクトが紹介される機能がある『クラウドファンディング』サイトもあります※1(例)CAMPFIRE、Readyfor、GREEN FUNDING by T-site、FAAVO 等

目に留まるという第一段階を経て、自分の立ち上げたプロジェクトの概要ページを開いてもらう過程にシフトしてもらう。「興味」から「共感」へと意識を移すことを目的にPR活動を行っていくと、支援者が集まりやすく認知度向上へと繋がることになるでしょう。

ここまで解説してきたわけですが、『クラウドファンディング』は何も提示しているメリットが全てというわけではありません。

特に教室運営においては、開講という目標を達成してからが本番です。出資者でもある生徒さんたちに共感してもらえたこと、つまり授業内容を各々のSNSや口コミを通じて拡散してもらうことが、より円滑に教室運営を進めていくカギとなり、三位一体教室運営をしていく中での資金調達と集客力とPR活動の最終到達点となるでしょう。

『クラウドファンディング』で、ぜひ教室運営に必要な基盤作りをしてみてはいかがでしょうか。

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References
1 (例)CAMPFIRE、Readyfor、GREEN FUNDING by T-site、FAAVO 等

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