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生徒集客のためのチラシ作りの基本

趣味なび大学編集部

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最近では集客の方法としてWEBやSNSが中心という教室が多いですが、意外と侮れないのが紙の「チラシ」。とくに地域密着型のお教室などはポスティングや地域のいろいろな場所に置いてもらうだけでも教室の存在を知ってもらうことができます。また、イベントやワークショップなど、たくさんの人が集まる場では「ウェブサイトを見てください」ではなく、チラシを配布しながら直接宣伝したほうが効果的ですよね。とはいえ、プロのデザイナーに依頼するほどの予算がない…という方がほとんどだと思います。手書きはもちろん、今はパソコンのソフトを使えばかんたんに手づくりすることができる時代。今回は自分の手で、効果的なチラシを作成したいという方に向けて、チラシ作りの基本をお伝えしたいと思います。

「お問合せ」につながるチラシとは?

チラシ作りに関するお悩みとして多いのは、「チラシの効果を高めたい」「手に取ってもらいたい」という、『チラシそのもののお悩み』と、
「デザインがうまくできない」「イメージ通りにつくれない」という、『デザイン・レイアウトに関するお悩み』のおもに2つ。
今回は、チラシの考え方、そしてレイアウトの考え方を学んでいきます。

教室集客において、チラシの役割とは何でしょう?その時々の目的にもよりますが、最終的には、「お問合せ」をつくることではないでしょうか。

では、お問合せにつながるチラシを作るために必要な情報とはなんでしょうか。

そこで考えたいのが、お客さんがチラシを手にとってお問合わせするまでの「流れ」です。お客様がチラシを手にとってから、お問合わせにたどり着くまでには、

  • お教室に興味を持つ(興味)
  • お教室を理解する(理解)
  • 問合せや申込を行う(行動)

という大きく3つのステップがあると思います。この3つの行動を促す情報を盛り込むこと。これがチラシづくりの考え方の基本となります。

「興味・理解・行動」のフローを意識して作ろう

まず、「興味」をもってもらうために、「キャッチコピー」や「ビジュアル」を通じて、教室の特長を伝えたり、お教室に通って学ぶことで自分自身や生活にメリットをもたらしてくれることを訴求しましょう。

その際、ターゲットは幅広く設定するよりも、ある程度絞ったほうが伝わりやすいことがあります。たとえば「英語が自然と身につく英会話教室」よりも「海外旅行で英語に困りたくない方のための英会話教室」としたほうが、英語が話せなくて困っているイメージがわきやすいでしょう。

また「お料理が10倍楽しくなる!」「2週間でマフラーが編めるようになる」など、キャッチフレーズに数字を入れることはとても効果的といわれています。
しかしこれは実現できなかった時に、マイナスの評価につながるリスクもありますので、現実的な数字にする必要があります。

<①興味を持ってもらうための要素>

  • キャッチコピー
  • リード
  • イメージ写真

上記の要素を駆使して、教室に通って学ぶメリットを伝えること!

では、「理解」してもらうために必要な情報とは何でしょう。

理解をしてもらうためには「いつ、どこで、だれが、なぜ、何を、どうやって」という、「5W1H」の情報があるとクリアになります。

例)
WHEN いつ=開催日時…毎週水曜日
WHERE どこで=場所…○○駅から徒歩3分のコミュニティスペース
HOW どのように=…講師、料金、所要時間、人数
WHY なぜ=目的…赤ちゃんの夜泣きに悩むママのための
WHAT なに=成果…ベビーマッサージを習得

<②理解してもらうための要素>
・開催日時
・開催場所
・開催概要(講師・料金・募集人数etc)
・詳細内容(何を学べるか)

「5W1H」の要素を意識しましょう。5W1Hがしっかり掲載されたチラシは、受け取った人へ理解がされやすくお問合わせや申し込みの行動に結びつきます。

最後に、「行動」(お問合わせ)してもらうために必要な情報とは?お問合せをしていただくためには、もちろん、電話番号・住所・メール・URL等のお問合せ先の情報が必要ですよね。

どんな方でも情報を見たりお問合せをしやすいようにブログ、SNS、メールなどの情報もできるだけ入れましょう。さらに、ここに「オファー」と呼ばれる、体験レッスンや割引、参加特典などあるとよりお問合せ率がアップします。

オファーとは、たとえば「体験レッスン無料」「初回レッスン割引」「プレゼント付き」「先着○○名様」など、背中をひと押しするための特典のこと。
オファーがあるのとないのではお問合わせ率が3倍も変わってくる、という説もありますので、できる限り設定したほうが効果的ですね。

<③行動してもらうための要素>

  • お問い合わせ先情報(電話番号・住所・メール・URL etc.)
  • オファー(体験レッスン無料、初回プレゼント付き 等の特典)

お問い合わせ先だけではなく、オファーでのひと押しがポイント!

チラシのデザイン・レイアウトについて

要素が決まったら、いよいよレイアウトしてデザイン。
ですが、レイアウトを組む前に抑えたい重要なポイントが1つあります。それは、「アイフロー」。

これはチラシにかぎらず、雑誌や新聞、WEBにおいてもレイアウトの基本となるものです。

アイフローとは、読み手の「目の動き」のこと。横のレイアウトのチラシの場合は、目線は左上から右上、右上から左下、左下から右下と「Z」に動く人が多いので、「Z型」を意識してチラシのレイアウトをすると、見やすさや訴求力が高まります。一方で、縦のレイアウトの場合は、右上から右下、右下から左上、左上から左下という目線の動きを意識した「N型」で。

例えば「Z型」の場合、キャッチコピーやレッスンを受けるメリット、特典などキャッチ―な要素は左上に配置。
中間でレッスンの内容を読ませ、視線が一瞬止まるZ形の最後の右下には教室情報、場所などを配置するとよいでしょう。

また、フォントの選び方によってチラシの印象は変わってきます。フォントは非常に多くの種類がありますが、あまり奇をてらったものを使わない方がいいでしょう。
ぱっと見でわかりやすく力強い印象を与えたいなら「ゴシック体」、まじめで誠実な印象を与えるならば「明朝体」、少し遊びを入れたい場合は「丸ゴシック」などがおすすめです。

あまりにたくさんのフォントを使用するとまとまりが悪くなってしまうので、1枚のチラシの中で使用するフォントは、2種類くらいに収めるのがいいでしょう。

また、色使いも重要なポイント。教室のイメージカラーを決めている人も多いと思いますが、教室のロゴや看板、教室の部屋の雰囲気などに統一した色を持っておくことをお勧めします。

チラシにも、そのイメージカラーを生かしたデザインを。例えば、ロゴにグリーンを使用しているお教室であれば、グリーン系の色をベースに、「同色」の色を使うことで全体が引き締まり、落ち着いたイメージのチラシに。反対に「捕色」の色合いを加えると、にぎやかなイメージになり、華やかなチラシデザインに仕上げることができます。

また、モノクロはカラーよりインパクトは薄れるものの、読み手の理解度を上げ記憶に残る効果があります。

チラシ作りに悩む人は多いですが、コツさえつかめば、読み手に届くチラシを作ることができます。

一番重要なのは、興味、理解を経て、お問合わせへつなげること。上記のコツを活かして、最大限に効果を発揮させることを目指してチラシ作りに挑戦してみてください。

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