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教室運営を成功するために作成不可欠な「事業計画書」 (3)事業計画書を作成し、実現までのプロセスを明確にしよう

趣味なび大学編集部

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前回の記事(教室運営を成功するために作成不可欠な「事業計画書」 (2) 事業計画のための7つのステップ)では、事業計画を立てる過程の7つのステップのうち、<STEP3>までを解説しました。今回はいよいよ事業計画を書式へ落とし込み、目標実現までのプロセスを明確にします。

目標を実現するまでの道のりを計画、実行する

まずは、事業計画書の作成のために必要な7つのステップについて振り返ってみましょう。

<STEP1> なりたい自分のイメージを描く
<STEP2> 自己分析、現状の振り返り
<STEP3> 戦略立案、目標の具体化
<STEP4> 現在と目標のギャップを把握する
<STEP5> 事業計画への落とし込み
<STEP6> 事業計画を数値化する、検証する
<STEP7> 試行する、PDCAサイクルを回す

この7つのステップを踏んで目標を明確化し、目標を実現するまでの道のりを計画、実行していきます。前回の記事(教室運営を成功するために作成不可欠な「事業計画書」 (2)事業計画のための7つのステップ)では、<STEP3>までを解説。理想の教室をイメージするとともに、現状の自己分析、教室を取り巻く環境の考察を行いました。

<STEP4>からは、目標に到達するためには何が必要なのかを洗い出すとともに、目標までの道のりを計画に落とし込んでいきます。

<STEP4> 現在と目標のギャップを把握する

<STEP1>で書き出した理想の教室をつくるために現状、何が不足しているのか?を、<STEP2><STEP3>で行った自分と教室の現状分析をもとに、洗い出していきます。「あるべき姿(目標)- 現状=ギャップ」を導き出すことで、課題を明確にし、より最短で効果的な目標達成を目指します。ギャップを把握するために、下記の<WORK4>で目標と現状を書き比べてみましょう。

【書き出す項目(参考)】
・教室の場所は?(自宅/レンタルスペース/自分専用教室/カルチャースクール)
現状:
目標:
対策:目標の場所で教室運営するためには何が必要?(何が足りない?)

・生徒層(男性/女性/小学生以下/中高生/大学生/社会人/主婦/シニア)
現状:
目標:
対策:目標の生徒層を増やすためには何が必要?(何が足りない?)

・毎回の生徒数
現状:
目標:
対策:目標の生徒数を達成するためにはどんな施策が必要?(何が足りない?)

・レッスン内容(規模・形式・レベルなど)/レッスン時間/開催頻度
現状:
目標:
対策:目標のレッスン時間/開催頻度を達成するためにはどんな施策が必要?(何が足りない?)

・教室の雰囲気
現状:
目標:
対策:目標の教室の雰囲気を作るためにはどんな施策が必要?(何が足りない?)

・年収(売上ではなく利益)
現状:
目標:
対策:目標の年収を実現するためにはどんな施策が必要?(何が足りない?)

このように現状と目標を比較して書き出してみると、ギャップが可視化され、その差を把握しやすくなります。

そして、現状と目標のギャップがわかったところで、そのギャップを埋めるための対策を検討します。ポイントは目標を実現するために足りないものは何かを「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの点から分析し、それらをどうやって手に入れるのか?ということを具体的に考えるということです。

例えば、レッスン内容を充実させたいと思った時、設備という「モノ」を増やす必要が出てくるとします。その時の「カネ」はどこで調達するのか。最も適した設備を購入するための「情報」はどこで得るのか?といったことを、対策で書き出した項目ごとに検討する必要があります。

このように、現実と目標のギャップを把握し、目標を達成するために必要な対策を洗い出すことが、思い描く教室を作るうえでとても大切なプロセスとなります。

<STEP5>事業計画への落とし込み

目標を達成するために必要なことが具体的に把握できたところで事業計画の作成に入ります。

事業計画書は事業目標を具体化、詳細化し、実施の道順を示すものです。
自分がどこを目指すのか、そのためにどういう道筋をたどるべきなのかを明確にイメージすることで、自分の思い描く教室を一歩一歩確実に作り上げていくことができます。

そのためにも事業計画には願望や予想ではなく、<STEP4>までに行ってきた分析を踏まえ、基本的な項目「実行する計画」を落とし込んでいきましょう。

<WORK5>は、教室の事業計画書における基本的な記述項目になります。

<WORK5>
【事業計画書の項目(参考)】
・教室の概要・創業の動機
・先生のプロフィール
・教室のビジョン・理念・目的
・レッスン内容の強みや特徴
・市場環境、競合について
・集客計画
・PR計画
・売上予想
・損益計算予想

事業計画書は、自分の事業を客観的に見つめ直し、改善するヒントになる文書。また、教室に新しい設備を入れるなど融資が必要になった場合にも、審査の基準になる重要な文書です。

他者から見て、「この教室は将来が期待できるな」と思ってもらえる事業計画書であることが大切。税理士、行政書士、中小企業診断士などの専門家に相談し、第三者の視点も参考にしながら作成する方法もあります。

<STEP6・7>事業計画を数値化、検証。試行してPDCAサイクルを回す

<STEP5>までで、事業計画を書面に落とし込みました。次はいよいよ、計画を実行に移します。目標を立てる時には、誰しも希望とやる気にあふれています。

しかし、実際に行動に移した時、自分がどれくらい目標に近づけたか? が見えず、それが原因でモチベーションが下がってしまうことがあります。

そこで、目標を「数値化」することで、イメージが沸くとともに、スケジュールが立てやすくなります。

・売上目標
・生徒数
・レッスン数(時間)
・生徒さんの満足度
・経費削減率

など、どのような項目を数値化するべきかは、最初に立てた目標によりますが、毎月、数値目標を定めてそれをクリアするよう努力することで、より効果的に理想の教室に近づけることができます。
目標が達成できなかった場合は、なぜ達成できなかったかを検証し、次にうまくやるためにはどうするか?方法を考えます。

このように戦略的に目標を達成していく手法としてよく使われるのが「PDCA」です。

PDCAとは【PLAN(計画)→DO(行動)→CHECK(評価)→ACTION(改善)】の頭文字を取った言葉で、業務を改善し、目標達成につなげる手法のこと。

この4ステップを繰り返し回しながら事業を向上させていくことをPDCAサイクルといいます。

「今月は○○人の生徒を集客しよう」と目標を立てたら(計画)、レッスンの計画を立てて実行(行動)。
月末に締めて、実際の集客数はどうだったかを振り返り(評価)、達成できていなかった場合には改善点を見出し、次月のアクションへとつなげます(改善)。

事業計画というと、書面(事業計画書)を作るだけで満足してしまう人が多いですが、事業計画書は目標やビジョンを可視化したもので、あくまでスタート地点。計画を実行して、改善して、日々の教室運営を向上させていかなければ意味がないのです。

「毎月、食べていく分だけ稼げればいいから、事業計画なんて必要ない」という方もいるかと思いますが、売上や生徒数をはじめ、目標を立てることでモチベーションが上がりますし、レッスンの質の向上にもつながるでしょう。
また、出費をおさえたり、節税などにも役立ちます。
小さなお教室でも事業計画はあるに越したことはありません。ぜひ3回にわたってお伝えしてきたこの記事を参考に、教室の事業計画を立ててみてはいかがでしょうか。

教室運営を成功するために作成不可欠な「事業計画書」 (1)事業計画書ってなに?の記事はこちら

教室運営を成功するために作成不可欠な「事業計画書」(2)事業計画のための7つのステップこちら

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