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教室運営を成功するために作成不可欠な「事業計画書」 (1)事業計画書ってなに?

趣味なび大学編集部

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新しい年を迎えて、「今年はたくさん集客できるようにがんばろう!」「毎月これだけの売り上げを目指そう!」など、気持ちも新たに、教室運営の目標を立てた方も多いのではないでしょうか。そのような目標を達成しやすくするために、作成不可欠なものがあります。それは「事業計画書」です。ここでは、教室運営を成功させるための事業計画書の作り方やポイントについて数回にわたってお伝えしていきたいと思います。まず今回は、事業計画書とは何か、作成することの大切さについて解説します。

事業計画書の作成がなぜ大切か

教室の形態はさまざまですが、とくに個人で教室運営をしている人の中には、「赤字にさえならなければいい」とか、「その時々でなんとかなればいい」など、お金の収支を“どんぶり勘定”で考えているケースが多くあります。

もちろん、「教室が副業」「好きなことができていればそれでいい」「それほど儲からなくてもいい」という方もいるかと思いますが、実際に好きなことを人に伝えて、教室運営していくためには「お金」なしにはできません。

どんぶり勘定の考え方では、生徒さんが急に減少してお金が無くなってしまった場合、教室運営が立ち行かなくなってしまうこともあります。
みなさんの想いやこだわりが詰まった、大切な教室を末長く継続させるためには、計画性をもった運営を行うことが第一。

それを可視化するために「事業計画書」というものが存在します。

事業計画書の役割とは?

事業計画書とは、教室運営における目標やアイデアを達成するために立てた計画書を、文字や数字で表したもの。

売上、費用、収益の予測をして、「こうすれば利益が出る」ということを計画した書面になります。ではなぜそれが大切なのでしょうか。
事業計画書の役割はおもに2つあります。

<その1> 自分自身の頭を整理する

事業計画書を作成することで、頭の中が整理され、目標を達成するための行動計画を立てやすくなります。
自分がどこを目指すのか、そして、そのためにどういう道筋をたどるべきなのかを明確にイメージすることができるように。

また判断に迷った時の指針にもなり、問題点も見えてきます。
もしも計画通りにいかなかった場合の軌道修正のための記録としても役立ちます。
事業計画書があれば、教室の将来の状況を長期にわたって予測することができるのです。

<その2>

事業をしていると、「あなたはどんなビジネスをしていますか」と他人に聞かれる局面が多くあります。それは、生徒集客やPRにおいてはもちろん、一緒に働く仲間を集めたり、投資や融資を受けたい、という時などもそうです。

そのような時には、行き当たりばったりで行動し、説明するのではなく、事前に作成しておいた事業計画書に基づき説明をすることで説得力が増します。

事業計画書ってどんなもの?

それでは、教室運営における事業計画書とはどのようなものでしょうか。

一般的な事業計画書に記入するおもな項目としては以下のようなものがあげられます。

①事業の目的・理念

何のための事業なのか。事業における背景と目指すものについて

②事業内容 

事業の概要、コンセプト、商品・サービス、業種・業態、顧客ターゲット

③市場環境

市場規模、市場の特色・成長性、競合状況

④競合優位性

品質・性質・技術面、価格面、立地条件面、特許・契約面

⑤販売戦略 

価格戦略、流通・販売戦略、対価の回収

⑥経営計画

仕入・生産計画、人員・組織計画、成長・拡大計画、事業スケジュール、協力者・支援者

⑦資金調達

事業を展開するために必要な資金

⑧損益・収支計画

売上、経費、利益の予測、業績の推移

⑨リスクと解決策

想定されるリスクと対策

「計画書」だからといって、夢のような話や、業績が右肩上がりの計画を立てる人がいますが、事業計画書には必ず根拠を記述する必要があります。

現実的な背景や、実現可能性を踏まえた目標設定をしなければなりません。
とくに資金調達を目的にした場合は、金融機関や投資家は、必ず事業計画の「実現性」をみています。

そもそも実現することが難しい計画では、信用を得ることができません。
ただし、実現したいからと言って目標を低く設定すると、利益が少ないなど見栄えが悪くなってしまい、それはそれで金融機関や投資家から将来性がないと判断されてしまいます。

したがって、事業計画書を作成する際には、実現可能な、できるだけ高い目標を設定することが重要になってきます。

しかしそのためには、きちんと現状を分析をするとともに、根拠性・実現性のある綿密な計画を練ることが必要になります。
目標を達成するまでのルートも細かく考え、自分自身だけでなく、他人も説得できるような書面にしなければならないのです。
ゆえに、事業計画書とは、短時間で仕上げられるものではありません。なりたい自分のイメージを描き、自己分析をし、現在と目標の間にあるギャップを見出し、そのギャップを解消するためには何が必要か?を検証していく工程がとても重要になります。

次回は事業計画の作成に向けてのステップについてお伝えします。

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