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「趣味なび ×藤里一郎講座」大切な人を写そう!のポートレイト体験イベントレポート

趣味なび大学編集部

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藤里一郎先生

写真家

1969年生まれ。

男っぷりのよい写真、色香あふれる写真を撮る写真家。当世一”Hip”な写真家。大倉舜二氏に師事、96年独立。アーティスト“May J.”のコンサートツアー・オフィシャルフォトグラファーとして活動するほか、人気作家・伊坂幸太郎の「死神」シリーズのカバー写真をてがけ、人気女優“有村架純”と企画した写真展でも話題となった。

2018年11月29日(木)に東京・新宿のTSUTAYA BOOK APARTMENTのイベントスペースで、コト体験イベント「趣味なび×藤里一郎 大切な人を写そう!藤里一郎のポートレイト講座」を開催しました。

夜8時過ぎ、イベントスペースに集まったのは、初心者から上級者まで、カメラやポートレート撮影に関心のある17名。藤里一郎先生の写真に憧れて、参加している人も多くみられました。

この日のワークショップは「大好きな人を写そう」をテーマに開催。座学、実践、講評会の構成で行われました。

座学では、実例写真をスクリーンに映し出しながら、藤里先生が軽快なトークで「光の使い方」や、モデルの「表情の引き出し方」「撮影中のコミュニケーション術」などを解説。人物撮影の専門家である藤里先生ならではの、モデルの自然な笑顔を生み出すテクニックが伝授されました。

座学で撮影のポイントを学んだ後は、いよいよ実践。「笑顔を撮る」を課題に、受講者たちは持前のカメラで撮影しました。この日、モデルを務めてくださったのは、女優の花奈美咲さん。一人あたり2分の持ち時間が与えられ、美咲さんを独り占めして撮影。みなさん、思い思いにポージングをお願いし、シャッターを切っていました。

藤里先生は受講者の方々の姿を後ろから見学し、「モデルへの声のかけ方が、とてもいいですね」「そのポーズはおもしろいですね」と、良いところをその場で褒めたり、「笑顔で撮ってますか?」「ちょっとモデルから遠くないですか?」など、気になる部分を修正するよう、促したりしていました。藤里先生にその場で直接、指導してもらえるので、参加者達からは「自分の写真の長所、短所を実感できた」「指導を受けた後の写真がぐんと良くなった」と評判でした。

実践の後は、受講者全員、その日に撮影した写真の中から「最高の1枚」をピックアップして披露。1枚ずつ、スクリーンに映しながら、藤里先生が講評しました。受講者それぞれの視点で撮影した、美咲さんのポートレート。お互いの作品を見ることも、学びにつながったようです。

ワークショップが終わった後、10年以上、ポートレート撮影のワークショップを続けている藤里先生にお話を伺いました。リピーターも多い藤里先生のワークショップにはどのようなエッセンスが込められているのでしょうか?

ワークショップでは、テクニック論ではなく、撮り手としての想いを話す

受講者の方からは「先生」って言われますけれど、僕は「教える」ではなく、「伝える」くらいの感覚。自分が先生だと思ったことは一度もないです。僕が見てきたもの、聞いてきたもの、経験からつかみ取って達成したもの−−そうしたものを、ただ「伝える」。決して教えているということではないんですよね。

僕のワークショップに参加してくださる方は、僕の作品をすでに知ってくれている人が多いです。そういう方たちはおそらく、「どういう思考で藤里の作品が成り立っているのか」というところを聞きたいはずなんですよね。だから、ワークショップでは技術やテクニック論ではなく、撮り手としての想いを話します。

テクニックは誰でもなぞれる。この数値で、この位置で、こういう風に撮ってください、と言えば、多くの人は合格点の写真が撮れるんです。でも、それ以上の写真を撮ることはできない。僕は、セオリーなんかどうでもいいから、「作品から気持ちが伝われば、全て正解!」という考え。だから、カメラの設定や撮り方のテクニック的な部分よりも、どれだけ被写体の心に寄り添えるか、ということを中心にお伝えしています。

ワークショップを成功させるためには、3割伝えて、あと7割は聞いてあげる

伝える側としての話ですが、8割、9割を伝えようとすると失敗する。これはワークショップをやるようになってからわかったことです。3割伝えるというのは技術や写真に込める思いを言葉で伝えると、ちょうどいい。あと7割は、聞いてあげることが大事だなって思います。何が今まで疑問だったのか、どんな写真体験をしてきたのか、聞いてあげるんです。一人ひとりの話を聞くことで、その人に合った適確なアドバイスができる。だから、僕は、みなさんの撮影を見て、話を聞く時間を、とても大切にしています。

受講者さんは、ライフスタイルも、写真も十人十色。直球で伝えた方がスッと理解できる人、例えを出した方がわかる人など、それぞれ響くポイントも違います。だから、アドバイスする時の言葉はすごく選びますね。でも、相手を見極めるためには、相手を見る以上にまず自分自身を見つめるということが必要。自分を知り、自分の中に言葉を持っていなければ、人に何かを伝えるということは難しいと思います。

僕はレッスンのプロとしての先生ではなく、あくまで「写真家」だから、つねに自分の作品が核になっていなければなりません。でも、僕の作品は日々変化するし、撮影のやり方も、写真に対する姿勢も変わっていく。ワークショップでは、そのような、写真家としての成長もみなさんと共有したいと思っています。だから、僕のワークショップは何度受講しても、毎回変化があったり、発見があるはずです。それが、リピーターが多い理由なのかもしれません。

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