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Airbnb×趣味なび大学 世界の旅行者から喜ばれる「体験」とは?

趣味なび大学編集部 石川 名月/撮影:新井 克実

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三好美加 さん

Airbnb Japan

三好美加 さん

Airbnb Japan

体験事業責任者

「暮らすように旅をしよう」をコンセプトに、空いている家や部屋を貸したい人と、宿泊したい人のマッチングサービスを行うAirbnb(エアビーアンドビー)。最近では宿泊だけではなく、世界中の旅行者がその旅先でしか味わえない「体験」も提供できるようになりました。日本を訪れる外国人が急増する中、どのような体験に注目が集まっているのでしょうか?趣味なび 代表の佐伯晋吾が、 Airbnbの三好美加さんにお話を伺いました。

今、訪日外国人が旅行に求めていること

佐伯(趣味なび):街に出るとあちらこちらで外国人旅行者を見かけるようになりました。2020年に向けてますます増えるようですが、訪日外国人の方々は今、どんなことを求めて日本を訪れてくるのでしょうか?

三好(Airbnb):日本を訪れる外国人は年々、右肩上がりですが、中でも注目なのが「リピーター」の存在。

観光庁の調査によると、2017年に訪日した外国人のうち、なんと6割以上がリピーターなのだそうです。
じつはAirbnbを利用されるお客様が求める体験も、「初めて日本を訪れる旅行者」と「2回目以降のリピーター」によって分かれる傾向に。

たとえば、初回訪日の方は、東京や大阪、京都などを含む「ゴールデンルート」と呼ばれる主要観光都市を巡ることが多く、京都で着物を着て街歩きしたり、東京ではスクランブル交差点での写真撮影など、ガイドブックに載っているが、ローカルの人とのコミュニケーションを求めているゲストが多い感じがします。

一方、2回目以降のリピーターになると、ガイドブックなどの情報よりも、より自分の趣向や価値観で、訪れる土地や体験を選ぶ方々が多いように感じます。
たとえば飛騨高山で自転車に乗って地元を巡ったり、金沢で金継ぎの体験など、よりローカルな体験が求められていることがわかります。

佐伯:6割以上がリピーターとは!それほど、外国人にとって日本は知れば知るほど魅力的な国なんですね。趣味なびに登録されている教室の先生方は、「体験を提供する側」になるわけですが、訪日外国人に向けて体験を企画する際のポイントはありますか?

三好:まず、訪日外国人が対象の「体験」は、日本人が求める「習いごと」とは目的も視点も違うということを意識して企画されるといいでしょう。

旅行の合間に何かを体験したいという方がほとんどなので、基本的には「1回完結」。
それも1時間〜数時間などの短時間で完結する体験が好まれると思います。
滞在されている期間に何度も同じ体験に足を運ぶという方もいらっしゃいますが、割合としてはかなり少ないですね。

佐伯:たしかに、旅行では滞在日数が限られているので、なるべく時間を無駄にしたくないですよね。
「たった1回」で「素晴らしい体験ができる」ことが選ばれるポイントなんですね!

三好:あとは日本人にとっては「あたりまえ」に思っていることが、外国人にとっては「おもしろい」「もっと知りたい」というツボだったりします。たとえば、Airbnbで人気の体験を提供されている書道教室の先生は、書道だけではなく、「お辞儀」の仕方から教えていらっしゃいます。
「初めて会った人にするお辞儀」「行事に出席した時のお辞儀」など、シーン別にお辞儀の角度や儀礼を細かくレクチャー。

日本人の私たちはあたりまえのようにしている「お辞儀」ですが、それをどんなシーンで、どうやるのか、そしてなぜやるのか…。
外国人の方々にとっては不思議なんでしょうね。お辞儀というマナーを詳しく掘り下げるだけでも、すごく有意義な情報だと喜ばれますね。

外国人が「おもしろい」と感じるのは、どんなコト?感覚の違いについて…

佐伯:「どうやるのか(HOW)」、そして「なぜやるのか(WHY)」ということに、外国人の興味が集まるのですね。

三好:結局、今の時代ですと「なに(WHAT)」の部分は、ウェブで検索すれば広く浅く情報が出てくるものですが、「どうやるのか(HOW)」「なぜやるのか(WHY)」というのは、深いところまでは調べてもわからないことが多いですよね。

歴史ある文化体験なら、その場所に行って代々受け継いでいる人に話を聞いたり、より深い話を専門的な方に聞くなど、検索してもなかなか出てこない部分を知れる体験が人気の傾向にありますね。

佐伯:「HOW」「WHY」を意識して体験を企画すると、喜ばれるということですね。趣味なびにご登録いただいている先生たちは、それぞれの分野で専門性に長けている方々ばかり。

訪日外国人のツボをつくような体験を、たくさん企画できそうですね。では、集客というところに目を向けて見るとどうでしょうか?訪日外国人に向けて教室や体験をPRする際のコツはありますか?

三好:外国人の視点としては「何が学べるのか」ということよりも「どんな人が体験を教えてくれるのか」という、主催者のパーソナリティに注目が集まる傾向にあります。

なので、たとえば書道だったら、数ある書道体験の中でオリジナリティをどれだけ打ち出せるかというところが大事になってくると思います。

ただ書道が体験できます、という打ち出し方ではなくて、自分が目指している書道はどういうものなのか、どんなきっかけで書道の世界に入ったか、ひいてはどんな趣味趣向があるのか、など、より「個」にフォーカスしてPRするといいのではないかと思います。

佐伯:日本人との感覚の違いというところでは、マナーの違いなんかもあるのではないかと思います。たとえば、日本人は寿司などを「手で食べる」ことに慣れていますが、外国の方はその際に衛生面を気にされる方が多いと聞いたことがあります。
そこも日本人にとっての「あたりまえ」になっているだと思いますが、外国人の方に提供する際には、衛生面などの感覚の違いも気にしなければなりませんね。

三好:そうですね。
習慣やマナーの感覚の違いは、出身国はもちろん、宗教などによっても変わってきます。どんな方が来るのか、どんなバックグラウンドをもっているのか、あらかじめ情報を得たり、話を聞いて差し上げることが大事だと思います。

とくに食事がかかわる体験を提供される際は、アレルギーをお持ちの方や、ベジタリアン、ビーガンなど食に対する志向がある人が多くいますので、その辺りは丁寧に対応された方がいいと思います。

佐伯:日本にいるとちょっと気づきにくいところですよね。来られる方の国の文化や背景を、提供する側も学んでおくことが必要ですね。

今後はより「ローカル」な体験、「人」を中心とした体験に注目

佐伯:今後は、訪日外国人はどの程度増えると予想されますか? また、どんな体験のトレンドがやってくるでしょうか?

三好:日本全体の訪日外国人の統計として出ているように、アジア圏のゲストの増加が顕著です。

また、アジア圏のゲストはリピーターとして日本に何度も来日するので、今後はより一層首都圏以外の地方の人気が高まると思います。

体験を通じて地元コミュニティを深く知るなど、「人」が中心になる体験が注目されるようになっていますので、そのあたりの視点をもって体験を企画すると喜ばれるかもしれません。

佐伯:いろいろな日本を体験したいという訪日外国人が増える今、教室の先生にとっては新たな集客のチャンスだと思います。

今後も、Airbnbさんとタッグを組み、日本中のお教室の先生が、訪日外国人の方々に向けた体験の創出に、チャレンジしていただけるよう、趣味なびや、趣味なび大学を通じて、みなさんのサポートに取り組んでまいりたいと思います。

三好さん、今日はありがとうございました。

三好:ありがとうございました。

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