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生徒さんの「なるほど!理解できた!」を引き出す、コミュニケーション力

趣味なび大学編集部

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レッスンで物事をわかりやすく伝えたり、生徒さんとの絆を深めるために意思疎通を図ることはもちろん、集客やクレーム対策にもコミュニケーション力は欠かせません。教室運営を行う上で必要なコミュニケーションについて紐解いていきましょう。

「なるほど!理解できた!」を引き出すレッスン中のコミュニケーション

先生にどんなに素敵な魅力があっても、どんなにすごい技術があっても、説明がわかりづらかったり、意思疎通を図ることができなければ、生徒さんは「習いたい!」と思いません。
多くの生徒さんから信頼を集めるために、一番に求められるのはコミュニケーション力。ここでは、先生の魅力や人柄が伝わる話し方やふるまい、多くの生徒さんから共感を得る表現法について考えていきます。

そもそも教室の先生にとって必要なコミュニケーションとはなんでしょうか?

  • レッスンでわかりやすく物事を説明するためのコミュニケーション
  • 生徒さんとの信頼を深め、よりよい関係づくりをするためのコミュニケーション

大きく、この2つの目的があると考えられます。まずこの記事は、1つ目の「レッスンでわかりやすく物事を説明するためのコミュニケーション」について紐解いていきましょう。

趣味の教室の先生は、特定の分野の専門家。生徒さんに先生が持つ技術を習得してもらうために、わかりやすく説明したり、コツをお伝えしたりしなければなりません。

しかもレッスンの時間は限られています。できるだけ短く、簡潔な説明で生徒さんに「なるほど!理解できた!」と思ってもらいたいものですよね。

「先生の頭の中」と、「生徒さんの頭の中」はまったくちがうことを認識しよう

レッスンの中でよくありがちなミスコミュニケーションは、先生にとっての“当たり前”が、生徒さんにとっては“当たり前ではない”ということ。

これが起こると「なんでわかってくれないの?」「私はこう伝えたのに!」という状態が発生します。

たとえば、渋みのあるワインを飲んだ時、渋いワインが好きなAさんは「このワイン、美味しいね」と言いました。しかし、渋いワインが苦手なBさんは「そうかな?」と思ってしまいます。
この時、Aさんにとっては「渋いワイン=美味しい」という法則が自分の中にありますが、Bさんにはその感覚がないので、共感することができないわけです。

友達同士や世間話でのコミュニケーションであれば、そのような感覚の違いは受け流すところですが、レッスンで先生と生徒の間のコミュニケーションとなると、両者の感覚がずれていってしまうと、生徒はレッスンについていけなくなってしまいます。
ですから、自分の感覚の中にある「〇〇ならば○○」という、自分勝手な思い込みはないか?いま一度見直すことが大切です。

また、これもよくありがちなのが「もったりするまで泡立てればふっくら焼き上がります」という、抽象的な表現。
料理のベテランであれば「もったり」の感覚がわかりますが、料理初心者の人はどのような状態が「もったり」なのか、予備知識がないので話がまったく伝わらないのです。

その場合「ツノを立った状態で10秒以上消えずに残る状態になるまで泡立てましょう」など、具体的な状態を示してさしあげることが重要です。

「話をおもしろくしたい」「オチをつけなきゃ」よりも聴く側に負担をかけず、スムーズに伝えることが大事

つまり、大前提として、レッスンの中でのコミュニケーションにおいて「先生の頭の中と、生徒さんの頭の中はまったくちがう」ことを理解しなければなりません。
経験値が少ない聞き手に合わせた伝え方を意識して、生徒さんの「なるほど!理解できた!」を引き出せるコミュニケーションに努めましょう。

物事を説明することに苦手意識をもっている人は「結論から伝える」ようにするといいでしょう。
「話をおもしろくしたい」「オチをつけなきゃ」と思って無理をすると、どうしても話が違う方向にいってしまったり、「自分が何を話したかったのかわからなくなってしまった」となってしまうことも。
結局、話がとっ散らかってしまっては元も子もありません。初めから結論を話すことで自分の頭を整理することができますし、また、結論がわかっていたほうが聞く側の負担も減ります。
わかりやすく伝えるために手軽に取り入れられる方法ですのでぜひ試してみてください。

今回は、
「①レッスンでわかりやすく物事を説明するためのコミュニケーション」
についてご紹介しました。
「②生徒さんとの信頼を深め、よりよい関係づくりをするためのコミュニケーション」
については別記事でご紹介しますのであわせてご覧ください。

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